『愛はあまい』装丁

【本体デザイン】

印刷所:BRO’S
表紙用紙:キュリアスIR ホワイト 206.5㎏
本文用紙:美弾紙ノヴェルズ
遊び紙:前後/色上質紙コスモス 中厚口 約70kg
装丁:特色(金インク)追加、スピンしおり(金茶)

表紙は『恋は回り道』とタイトル位置等がぴったり重なるように作りました。
前回英語の文字を入れたから今回もそろえたくて、「Love so sweet / both the giver and the taker」と入れました。意味は奥付のとおり。

<金インク追加>

同レボさんの特色インク対応印刷所に大好きブロスさんが加わったので、表紙デザイン的にもマッチするため使ってみました。
100%(グラデなし)の特色は使ったことがあるものの、グラデありの特色は初めてで仕上がりを見るまでドキドキしました。早割で入れたから実物を見るまでの時間が長くてもどかしかった。

参考までに入稿時の版分けデータです。

<スピンしおり>
友達のスピンしおり本を見ていつかやりたいと思っており、ある程度の厚さがある方が見栄えするので今回やってみました。
正直〆切の関係で諦めそうになったものの、今回を逃したら次にいつこの厚みの本を作るか分からなかったので間に合って良かったです。
紐の色はピンク、黄、金茶で散々悩んだ挙句、金インクなどの差し色に合わせて金茶にしました。

<帯>

同レボさんのキャンペーンで作成しました。ピンクが綺麗に発色するとのことだったので、桜の柄を取り入れました。

<章マーカー>

本を横から見たときに章扉で話の区切りが分かるのが好きなのですが、今回は短編が多かったので章扉は作成しませんでした。かわりに章がはじまるページの端にマークを入れて区切りが分かるようにしました。ただ断裁によってややズレるデザインにしてしまったので反省してます。シンプルに三角塗りつぶしの方がいいかもしれない。

【無配】

十歳の伽羅ちゃんが十年後の自分に向けて手紙書くの可愛いな……でも二十歳の五月はもう伊達飲み会の話で枠が埋まってしまった……無配にするか!のノリで作りました。
手紙という題材に合わせて、実際の手紙もあったら紙ならではでいいよね。鶴丸への手紙も同封してたら可愛いな。などと思ううちに同梱物が増えました。
手書きのフォントは「g_えんぴつ楷書フォント」を利用させて頂きました。「クラスで1番字が上手い小中学生」というコンセプトがめちゃくちゃいい。

【ブックケース】

シリーズ3冊まとめて入るブックケースを自分用に作りたい! でもコスト面が厳しいので工作するか……と思っていたところに、おたクラブさん新商品にブックケースが登場!
比較的安価に作れることが分かったため頒布しました。
両A面みたいなデザインにして、幅の部分で遊びました。指輪の向きをケースの背側に向けるか本を入れる側に向けるか悩みました。
通販方法が悩ましく、色々考えた結果、令和の世に自家通販をしました。個人で匿名配送ができるようになってありがたい。